【2024年】ERPおすすめランキング5選!最新システムご紹介
ERPシステムを導入する企業が増加している現状を受け、「自社でも導入したいがコストがかかるし、ITに詳しい人もいない…」という声が多くなっています。
そこで今回は、ERP市場の近況や規模別のおすすめランキングなどをご紹介していきます。
目次
国内ERPシステムの導入が増加している理由
ERPシステムは元々ドイツで誕生したと言われ、世界規模で見るとSAPやOracleといった外資系企業のパッケージがシェアを独占しています。
日本の大企業もこの流れを受けてこうしたERPを導入してきましたが、日本には独自のビジネス慣習があることで、基本的にERPの導入には企業の個別要件に対応するためのカスタマイズが不可欠となっています。
また、多くのリソースを投入しカスタマイズを施したERPを導入しても、運用にあたって専任のシステム担当者が必要となるケースが多く、人材不足を補うために導入したはずのシステムが却ってお荷物になってしまったという話も少なくありません。
このような中、多くの国内ベンダーが日本独自の慣習にフィットしたERPを開発しています。
更に近年では経済産業省でDX推進施策のほか、ERPなどのシステム導入にかかる費用に対してのIT補助金事業が進められており、大企業はもちろん中小企業でもERP導入のハードルが従来よりずいぶん下がってきているのも導入増加の理由となっています。
国内の中堅・大企業向けERPシステムおすすめランキング
それでは、国内発の中堅・大企業向けERPシステムの中から独断で選んだおすすめランキングをご紹介します。
1位 SMILE V 2nd Edition | DX統合パッケージ:大塚商会
日本国内において歴史が長くシェアランキングトップを誇ると言われる大塚商会のERPシステム「SMILE」。基幹系と情報系を統合した2nd Editionでは、API連携やモバイル対応機能が追加されました。
2位 FUJITSU Enterprise Application GLOVIA SUMMIT クラウド:富士通
国内シェアランキング2位と言われるのが富士通のGLOVIA SUMMITです。中でもSUMMITクラウドはアドオンカスタマイズが可能なERPで、オンプレミス型同様の使用感となっているのが特徴。経営会計、固定資産管理、連結会計、経営可視化の基本機能に加え、PaaS的機能も利用可能です。
3位 SAP S/4HANA Cloud:SAPジャパン
ERPシステム市場で世界シェアの高いSAP社ですが、日本法人を設立し日本独自の商習慣に合わせたパッケージは国内シェアランキング3位と言われています。同じクラウド型ERPでも、標準タイプとカスタマイズ可能タイプがあります。
4位 Microsoft Dynamics 365:日本マイクロソフト
国内シェアランキングではトップ3にこそ入っていませんが、急激な成長で首位を目指しているのがこちらのDynamics365です。営業、マーケティング、サービス、財務、取引、サプライ チェーンなど複数のアプリケーションをまとめたERPで、単独機能を使用することも可能です。AIを活用しているのが特徴です。
5位 OBIC7クラウドソリューション:オービック
従来のOBIC7の基本機能である会計、人事、給与、就業、販売、生産、財務をクラウドで利用できるERPシステムです。コンサルティングから導入まで一貫対応が特徴。
ERPシステム中小企業向けおすすめランキング
ERPを導入する際には、自社の業務や形態に合わせたシステム選定が重要です。ここでは個人事業者から中小・中堅企業といった、比較的小中規模のビジネスにおすすめのERPシステムをランキング形式でご紹介します。
1位 キャムマックス
おすすめランキング1位のキャムマックスは、「中小企業の、中小企業による、中小企業のための」がコンセプトのクラウド型ERPシステムです。
中小企業がERPを導入する際にネックとなるコストや保守専任者の問題に頭を悩まされることがないように作られています。
生産、販売、購買、在庫、会計などあらゆるデータを一元管理し、人手不足の解消、顧客満足度ならびに従業員満足度の向上が可能です。
2位 クラウドERP freee
経理、人事労務などの一元管理が可能なクラウド型ERPシステム。会計知識の無い場合でも使いやすいのが特徴です。
Salesforce、Kintone、Slackの外部ツールと連携させて業務の自動化を図ることができます。
3位 マネーフォワード クラウドERP
会計から人事労務のバックオフィス業務を自動化するクラウド型ERPシステム。
AIが自動仕訳を学習していくので、使っていくうちに手作業が減っていくのが特徴です。
4位 クラウドERPシステム「スマイルワークス」
販売管理、仕入管理、財務会計、給与計算などのバックオフィス業務効率化を図るクラウド型ERPシステムです。
各機能基本の月額料金に加え、オプションの機能を選んで追加するスタイルです。
5位 TeamSpirit(チームスピリット)
勤怠管理、工数管理、経費精算などバックオフィス機能を一元化するクラウド型ERPシステム。
各社固有の業務ルールに合わせたカスタマイズ性が特徴です。
ERPおすすめランキングからわかること
ERPのおすすめランキングを見ると、システムの最新動向をつかむことができます。
クラウド型の台頭
これらの最新ERPのおすすめランキングをざっと見てわかるように、現在ERPシステムはクラウド型が主流となっています。
クラウド型が台頭する前は、ソフトウェアなどを開発するもしくは既製品を自社にインストールして使うのが一般的でしたが、この方法だとメンテナンスが大変です。
クラウド型ならメンテナンスやアップデートはベンダーが行いますので専任者が不要ですし、ネット環境があればアクセスできるため近年のリモートワーク増加の流れにもフィットしています。
機能の違い
同じERPでも、その内容は会計などバックオフィス業務に特化しているものや販売管理などのフロントオフィスがメインの製品など様々です。
自社ではどのような機能が必要なのかよく見極めた上でERPシステムを選択しなければ、後から別のシステムを連携するなどの手間が発生してしまいます。
ERPを比較検討する際のポイント
導入目的を明確化にしておく
どの業務が時間がかかっているかどこにボトルネックが存在するかを特定するために、各部門からフィードバックを集め、業務改善の要望をリストアップします。
例えば、営業プロセスの効率化、在庫管理の自動化、財務報告の迅速化など、具体的な目的に応じたシステム選びが重要です。
問題点の特定~目標の設定
業務プロセスの中で非効率な点や二重作業、データの不一致などの問題点を明確にします。
そして、問題点を解決するための具体的な目標を設定します。
(注文処理時間の短縮、在庫管理の正確性向上、財務報告の迅速化など。)
必要機能の選定~導入後の効果予測
目標達成に必要な機能を明確にします。
ERPシステムには多岐にわたる機能がありますが、すべての機能が必ずしも必要ではありません。
必要な機能のみを備えたシステムを選択することで、コストを抑えることができます。
また、導入コストに対して、どの程度の効果が見込めるかを予測(シミュレーション)します。
オンプレミス型とクラウド型の違いを理解しておく
オンプレミス型
他企業とシステムを共有せず自社専用のサーバーを用意して利用する形態のことで、専用のサーバーで大規模なデータをやり取りしたり、カスタマイズ性の高いERPの活用をする際に利用されます。
そのため、自社でサーバーを用意する分、初期投資が大きくなります。
大企業や規制が厳しい業界(金融業界など)で好まれる傾向があり、企業独自の業務プロセスやセキュリティポリシーに合わせたカスタマイズが求められる場合に適しています。
クラウド型
クラウドERPは、インターネットを通じてサービスを提供する形態でSaaS(サーズ)とも呼ばれます。
自社でサーバーを用意する必要がなくすぐに導入が可能で初期投資が少なく、毎月定額の利用料金を支払います。
企業の成長に合わせて機能を選択できたり、 サービスプロバイダがシステムのメンテナンスやアップグレードを行うため管理・メンテナンスの必要がありません。
中小企業や急成長が見込まれるスタートアップの場合、クラウド型がコスト効率が高く、スケーラビリティに優れているため適しています。
また、クラウドERPは通常、定期的なアップデートが行われ、新しい機能が追加されるため、常に最新の状態を維持することができます。
ユーザーインターフェースで作業効率も変わる
ERPを利用する際は、操作しやすくわかりやすい直感的なユーザーインターフェースのものを選ぶべきです。
明確で簡単にナビゲートできるメニュー、一貫性のあるレイアウト、視覚的に理解しやすいデザインのもが好ましいです。
従業員が長く使うものですので、直感的な操作が可能で、データ表示がわかりやすさや表示速度なども考慮する必要があります。
また、アクセシビリティも重要で、さまざまなデバイス(デスクトップ、タブレット、スマートフォン)でアクセスできるように設計されているものが好ましいです。
現在ではタブレットやスマートフォンから操作できるものを選びましょう。
トラブル時の対応力などサポート体制も考慮する
ERPシステムの導入後のサポート体制は、システムがスムーズに機能し続けるために不可欠です。
ベンダー(ERP提供事業者)の技術的なサポート体制やトラブル時の対応力なども考慮しましょう。
また、利用者がERPを最大限に活用できるようにするためのオンライントレーニングなどを提供している場合もあります。
こうした部分も各ERPを比較する際には重要なポイントとなります
機能、費用のトータルバランスで決めるなら『キャムマックス』がおすすめ
おすすめランキング1位でご紹介したキャムマックスは、特に実店舗やECショップを運営する中小企業におすすめのクラウド型ERPシステムです。
オムニチャネル対応で在庫管理も自動で行うことができ、決済や会計管理もまとめて可視化することでリアルタイムのデータ確認が可能です。
ERPシステムの導入をお考えの企業様はぜひ一度ご相談ください。
この記事を書いた人
下川 貴一朗
証券会社、外資・内資系コンサルティングファーム、プライベート・エクイティ・ファンドを経て、2020年10月より取締役CFOとして参画。 マーケティング・営業活動強化のため新たにマーケティング部門を設立し、自ら責任者として精力的に活動している。