在庫管理システムとは? メリットや主な機能を紹介
在庫管理
在庫管理システムとは?
在庫管理システムとは、自社の商品の在庫を効率よく把握・管理するために利用するツールです。
在庫移動や入出庫管理などさまざまな機能をはじめ、在庫の過不足や在庫不足を事前に防ぐことなどあらゆる面で事業者にとってサポートするツールになります。
キャムマックスは、EC・卸・店舗などの複数チャネルの受注を集約して処理できることや、複数倉庫の在庫管理も標準で利用できますので在庫管理システムとしても十分な機能を持ち合わせています。
在庫照会
在庫照会は販売部門・購買部門・物流部門・生産部門と、社内のあらゆる業務から問合せが発生します。 そのためどこに何がいくつあるかが正確に把握できること、そしてそれがリアルタイムに反映されていることが大原則です。
イイね機能
- 倉庫/店舗/商品カテゴリなど、ざまざまな切り口で在庫を検索
- 出荷可能/確保中/移動中/不良品/入荷予定の発注残、などの在庫数も確認可能
- 過去の時点の在庫数も検索
- 在庫年齢機能により経過月数を1か月単位で管理でき、滞留在庫を一目で確認可能
- 現在の在庫がどれくらいの期間で消化できているかがわかる「在庫回転率」の確認が可能
在庫移動
適切な在庫管理には在庫を倉庫・店舗間で移動するときも正確にトラッキングしていくことが重要です。 自社で管理している倉庫はもちろん、外部委託倉庫や店舗、部署などあらゆる保管場所を登録できるため、 管理外の倉庫の在庫が管理できない…ということはありません。 また、移動中の商品は移動中として管理されるため、倉庫間の商品を確保・引当する心配もありません。
イイね機能
- 複数個所の在庫を一元管理
- 移動中ステータスによる正確な在庫管理
- バーコードによる入出庫作業に対応
在庫調整
日々の入出庫の流れとは別に、破損や紛失、自家消費などで手動で在庫を増やしたり減らしたりしたい場合は 在庫調整でシステム上の在庫を調整できます。棚卸の在庫誤差を実地在庫に合わせて記録したり、 見本や販促品などを他勘定に振り替えることが可能です。
イイね機能
- 棚卸の在庫誤差を記録可能
- 見本や販促品などを他勘定振替
セット商品
仕入・製造した商品を組み合わせて販売するセット商品は、部品が入れ子構造になっていたり、 組立前の商品も販売している場合があるのでその管理は大変複雑です。セット商品機能ではあらかじめ登録しておいた組立方法を元に、 組立・解体を自由に行っていただけます。さらに組立に必要な部品・商品の在庫数・不足数・発注数を自動で計算し、発注データの作成まで行うことが可能です。
イイね機能
- 入荷時に組立てる運用と出荷時に組立てる運用に対応
- セット商品の受注と同時にセット子商品の在庫を確保
- セット商品と子商品単体の販売でも同じ在庫を管理するため売越や欠品を防止
入出荷
在庫の入出荷を効率化したいと考えている企業は多くいらっしゃいますが、倉庫内のIT化は設備投資等にコストがかかるため、 即解決とはいきません。ハンディーターミナルとの連携も可能ですが、「まずは手軽に初めてみたい」というお声にお応えし、 スマートフォンとバーコードリーダーを利用したモバイルピッキング機能もご用意しました。高額な機材を買いそろえる必要がないため、 短期間・低コストで倉庫作業を効率化できます。
イイね機能
- ハンディーターミナル連携に対応
- スマートフォンとバーコードリーダーを利用したモバイルピッキングに対応
- 在庫評価は「総平均法」「移動平均法」「先入先出法」など自由に選択
棚卸
棚卸は大変な工数がかかるのに加えて入出庫をストップさせるため、スピーディ―で効率的な作業が求められます。 全ての棚卸結果を手作業で表計算ソフトに入力することに付加価値はないので、転記・計算作業は可能な限り自動化してしまいましょう。 キャムマックス導入後は在庫の精度も向上するため、在庫差異の調査・分析にかかる時間も削減が期待できます。
イイね機能
- 棚卸箇所や棚卸対象条件を指定可能
- 棚卸結果の取込機能
- 棚卸状況確認/棚卸承認機能
外部WMS連携
倉庫内のIT化は大変な手間ですが、機能的でノウハウの確立された既存倉庫を利用するという選択肢もあります。 3PLと呼ばれる物流部門のアウトソーシングです。キャムマックスではこのような外部WMSと連携し、外部倉庫や自社倉庫も、シームレスに一元管理できる機能を備えています。
イイね機能
- 3PL(委託倉庫)や自社倉庫など複数倉庫の円滑な運営/ロジスティクスを最適化
- 入出荷データの自動連携と手動連携で平準化と機動性を実現
- EC、店舗、卸、倉庫の在庫データをリアルタイムに一元管理
業種・業界・事例でみるキャムマックスの在庫管理でできること
キャムマックスを導入されたお客様の声
課題から機能を探す
バックオフィスのお悩み、キャムマックスが解決します。
セット商品を受注した際、セット子商品の在庫を他の受注に取られないようにしたい。
セット商品の在庫確保
セットマスタを登録することにより、在庫確保処理時にセット子商品の在庫が自動で受注に紐づけられます。受注に紐づいた在庫は他の受注に取られることはありません。
セット商品を受注し出荷処理を行う際、セット子商品とセット商品の在庫増減の伝票入力が煩雑である。
セット商品の出荷
セットマスタを登録することにより、出荷処理時にセット子商品とセット商品の在庫増減を自動で行うため伝票入力が不要になります。
生産管理を導入するほどでもないが、製造があるため製品入庫や材料出庫の伝票入力が煩雑である。
組立・解体機能
セットマスタを登録し組立登録することで、製品入庫と材料出庫の在庫更新を一度に行うことができます。また、組立登録の際に外注費等の直接費を入力することで、製品の入庫単価に費用を加算することができます。
在庫の倉庫間移動にタイムラグがある場合、各倉庫の在庫が不適切になり引当処理や棚卸に影響を与えてしまう。
在庫移動機能
在庫移動登録後、入荷消込処理を行うまで在庫はステータス「移動中」で数量管理され、入荷消込処理を行うことで正規在庫になります。ステータス「移動中」の在庫は引当処理や棚卸の誤差数量算出時は除外されるため、引当処理や棚卸を適切に行います。また、倉庫間移動にタイムラグが無い場合は、倉庫マスタの設定で在庫を瞬時に移動することができます。
売上返品で戻ってきた在庫は、検品が終わるまでは引当不可な在庫として管理したい。
在庫区分切替機能
売上登録(伝票区分:返品)で登録した場合、在庫はステータス「不良品」で入庫されます。ステータス「不良品」の在庫に対して引当処理は行えないため、誤って未検品の在庫を出荷することはありません。検品後、良品であれば在庫区分を切替登録することにより引当可能な在庫に切り替わります。
在庫管理機能一覧
カテゴリ | 機能名 | 機能詳細 |
在庫管理 | 在庫 | 在庫表/在庫移動一覧/在庫移動登録/在庫移動登録/在庫移動取込/入庫消込/在庫移動伝票/在庫移動明細表/在庫調整一覧/在庫調整登録/在庫調整取込/在庫調整明細表/在庫区分切替/在庫区分切替明細表 |
在庫受払 | 受払明細表 | |
セット商品 | 組立・解体/組立・解体明細表 | |
セット商品在庫閲覧 | 製品・半製品の所要量計算/発注 | |
棚卸 | 棚卸データ作成/棚卸記入表/棚卸表/棚卸入力一覧/棚卸承認 | |
WMS連携 | ロジザードZERO連携/e-LogiT連携/クラウドトーマス連携 |
在庫管理システムのメリット
在庫管理システムを導入することは、多くの企業にとって業務の効率化やコスト削減や在庫管理の品質を向上など多くメリットが期待されます。
在庫管理の工数削減、ケアレスミスを減少させることによる業務効率化や顧客満足度の向上
在庫管理システムの導入により、在庫の入出荷の確認作業がリアルタイムで管理画面で確認できるので、数え間違いなどのヒューマンエラーやケアレスミスのリスクが減少し、他の業務に工数を割り振れるので全体の業務の効率が向上します。
また、システム化することで適切なタイミングで商品を提供する能力が向上し、顧客へのサービス品質が向上します。
在庫管理システムの導入は属人化を解消する
従来の在庫管理では、特定の従業員が独自の方法で在庫を管理する「属人化」が問題となることがありました。
この属人化は、その従業員が欠勤や退職した際に情報の引き継ぎが困難となり、一時的に生産性が大きく落ちこんでしまいます。
しかし、在庫管理システムを導入すれば個人のスキルに頼らなくても別の人員でも取り回しがきくようになりますので、生産性を落とさず業務を遂行することができます。
FAQ(よくある質問)
クラウド型の在庫管理システムの利点は何ですか?
A:クラウド型在庫管理システムは、どこからでもアクセスできるという大きな利点があります。インターネット環境があれば自宅や外出先でもリアルタイムで在庫情報にアクセスできるため、リモートワークにも適しています。
サーバーやネットワーク機器の管理が不要で、システムの保守や管理やメンテナンスのためにスタッフを用意する必要もありません。
さらにデータがクラウド上に保存されるため、バックアップやセキュリティ対策が充実しており安心して運用することができます。
在庫管理システムとアナログ管理の違いは何ですか?
A:アナログ管理では、在庫管理は手作業で行われ棚札やエクセルを使用して情報を記録することが一般的です。この方法は人的ミスが発生しやすく、特に在庫数の誤記入やエクセルへの入力ミスによる誤差が生じることがあります。
一方、在庫管理システムは全てのデータが自動的に管理されるため、保存エラーやファイル・データの紛失といったヒューマンエラーを防ぎ、正確な在庫情報をリアルタイムで把握することができます。業務の効率化にもつながり、短時間で多くの処理をこなすことが可能になります。
過剰在庫や在庫不足のリスクを防ぐ方法はありますか?
A:過剰在庫や在庫不足のリスクを防ぐためには、在庫管理システムのアラート機能などが便利です。また、過去の販売データや市場動向をもとに今後の需要を予測し、最適な在庫量を設定することができます。
これにより必要なタイミングで適切な量の商品を確保でき、過剰在庫によるコストの無駄や、在庫不足による機会損失を防ぐことが可能です。
また、リアルタイムの在庫管理も併せて行うことで、即時に在庫状況を把握して柔軟に対応できる体制を整えることができます。